GPL(AGPL)ライセンスについてわかりやすく纏めてみました
主にWebシステム開発に従事しているのでライセンスに関する知識が乏しいのですが、GPLライセンスとAGPLライセンスについて調査する機会があったので調べた結果を纏めました。
GPLライセンスとAGPLライセンス
GPLライセンスはコピーレフトという考え方があります。
GPLライセンスのライブラリを使用した場合、独自アプリもGPLライセンス(OSS化、ソースコード公開)にしなさい、という考え方です。
インストールして配布する商用ソフトがGPLライセンスのライブラリを使用する分には商用ソフトもGPLライセンスにすることでよかったのですが、ウェブシステムなどネットワークを介する独自アプリでGPLライセンスのライブラリを使用している場合、ソフトを配布しているわけではない為、ソースコード公開する必要がありません。
この抜け穴に対応するライセンスがAGPLライセンス(Affero General Public License)となります。
iTextのライセンス説明がわかりやすいです。※iTextは5系よりAGPLライセンス
AGPL ライセンスの下では、独自アプリケーションのソースコード一式を公開せずにネットワーク上で展開することはできません。独自の製品やWebベースのアプリケーションを含め、すべてのソースコードを配布する必要があります。
AGPLのwikiにはASP(SaaS)に対するコピーレフトの記載があります。
GPLv2のコピーレフト条項がASPでは適用されない課題を解決するため、2002年3月にAffero, Inc.がAGPLv1を策定し、2007年11月19日にフリーソフトウェア財団がAGPLv3を策定した。いずれもASPでもコピーレフト条項が適用される強いコピーレフトライセンスである。AGPLv3はフリーソフトウェア財団、オープンソース・イニシアティブ、Debianプロジェクトの承認している信頼性の高いソフトウェアライセンスである。
ウェブシステム(ASP,SaaS)であってもAGPLライセンスのライブラリを使用している場合は、ソースコード公開する必要があるのがAGPLライセンスとなります。
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